大船渡市大規模林野火災で被害を受けた三陸町綾里の綾里漁業協同組合(和田豊太郎組合長)は、組合全体の被害額の概算を約15億7000万円と算出した。組合経営を支える定置網は、保管していた倉庫もろとも火に焼かれ、所有する倉庫や漁具を焼失した組合員は47軒にのぼる。例年通りではない新年度のスタートとなった中、同漁協では、各種支援も活用しながら、被災漁業者の生活再建に向けて力を尽くす。 同火災により、同漁協 ...
東日本大震災で壊滅的な被害を受け、再整備された中心市街地の出店事業者ら有志が企画した路上市「ほんまる茜市」(実行委主催)は5日、まちなか広場そばの本丸公園通りで開幕した。まちの顔である市中心部ににぎわいをもたらそうとのもので、昨年9月の試行を経て、本年度から4〜6月、9、10月の毎週土曜日に催して定着を図る。初日は地元内外の45店舗が出店し、活気が広がった。(高橋 信) ...
陸前高田市の一般財団法人みらい創造財団朝日のあたる家(新田國夫代表理事)は1日、米崎町の空き施設を活用し、農業に特化した就労継続支援B型事業所「朝日のあたるファーム」(古藤瑠那所長)を開所した。「農福連携」で利用者の社会参加を後押しし、地元産業発展の中間支援を担う新たな拠点として、地域への定着を図る。(阿部仁志) ...
大船渡市の旧大船渡中学校と末崎中学校が統合した新生「大船渡中学校」(和賀真樹校長)の開校式は4日、同校体育館で挙行された。出席した生徒や教職員、地域の関係者らが、新設校の船出を祝福。生徒らは、閉校した2校の「黒潮魂」「末中魂」を受け継ぐ新たな校訓「心」のもと、それぞれの学校で培った力を生かし、自分たちの手で一から歴史を創り、発展させていくことを誓った。(菅野弘大) ...
きょうから令和7年度のスタートとなる4月に入った。大船渡市では、2月26日に発生した大規模林野火災の影響が経済面にも影を落とす中、苦境を打破しようと、民間団体が新たなポイントサービスなど独自の取り組みを展開し、積極的な購買・サービス利用や、市外からの ...
気仙に住むミャンマー出身者が、母国で起きた大地震の被害状況を懸念している。4日で発生から1週間が経過。死者数は3000人を超えたとされるが、いまだ被害の全容は明らかになっておらず、「現地のことを思うと心が痛くなる」などと表情を曇ら ...
日立グループの㈱日立ハイテク元社員で、環境コンサルタント会社ジーナス・インターナショナル㈱(本社・千葉県松戸市)代表取締役CEOの粟田敏宏さん(67)が、陸前高田市脱炭素アドバイザーに就いた。電力営業や再生エネルギー事業開発分野など ...
気仙地方森林組合労務職員の佐藤幸宏さん(53)=住田町世田米=は、大船渡市大規模林野火災に巻き込まれながら、かろうじて逃げることができた。あの日、三陸町綾里小路地区の山林での伐採作業中に火の手が迫り、四方を炎に囲まれて「死を覚悟した」。地元住民ととも ...
東日本大震災からの復旧・復興のため、陸前高田市が受け入れてきた名古屋市からの職員派遣が本年度で終了する。名古屋市は14年前の津波で被災し、行政機能が一時まひした陸前高田市の行政全般を「丸ごと支援」する全国初の取り組みを展開。職員派遣は本年度の1人を含めて延べ262人に上り、復興の大きな力となった。人的支援は国の第2期復興・創生期間最終年の本年度で一区切りを迎え、両市は「支援」から「交流」に軸足を移 ...
大船渡市は、大規模林野火災による先月31日段階での被害状況をまとめ、2日の市議会全員協議会で説明した。建物被害は221棟で、先月9日の公表時よりも11棟増加。居住使用の住居は86棟で、このうち全壊は54棟となった。綾里、大船渡市の両漁協計63組合員が倉庫や漁具などを焼失。産業面の被害額は「調査中」が多く、市は引き続き全容解明を急ぐ。復旧・復興に向け今後の取り組みの方向性が示された中、議員からは、森 ...